経堂駅の「喫茶メグ」は、農大通りにたたずむ温もりあふれる純喫茶です。今回は、長年受け継がれてきた味わい深いコーヒーや名物サンドイッチ、店内に満ちるノスタルジックな空気を詳しくご紹介します。
「喫茶メグ」で出会うノスタルジックな空気

小田急線経堂駅から徒歩約5分。活気あふれる農大通りを進むと、オレンジ色の建物が見えてきます。
1階にあるカレー店の横の階段をのぼった先が、「喫茶メグ」の入口です。
目印となるのは、温かみのあるキャラメル色の看板です。1階の扉を開けると、ベルの音が静かに響き渡り、通りのさわがしさがふっと遠ざかります。
足元には丁寧に整えられた盛塩があり、陶器でできた愛らしいうさぎの置物が出迎えてくれます。
白い壁に手すりのついた茶色の階段をのぼると、上階からは心地よい音楽が聴こえてきます。
振り返れば、窓からの自然光に包まれた深みのあるダークブラウンのカウンターが広がりやさしい店主の声が聞こえてきます。
天井は明るい木目調で、床やカウンターは落ち着いたダークブラウンで統一されていて、店内にはゆったりとした時間が流れています。
昔ながらの純喫茶らしい安心感と居心地のよさがあり、初めて訪れた場所であってもどこか懐かしい記憶を呼び起こしてくれるような空間です。
「喫茶メグ」の店主のセンスが光るこだわりの店内

「喫茶メグ」の魅力の一つが、店主の審美眼によって集められた個性豊かな骨董品や小物たちです。
長い年月を経てきた品々は、それぞれが独自の物語を語りかけてくるような味わい深さを持っています。

本棚の片隅に置かれた色鮮やかなアンリ・マティスの絵本も、訪れる人々の目を引く存在です。
実はこの絵本、店主が画家マティスが好きであることを知ったお客さんから贈られた大切なプレゼントなのだそう。単なるインテリアではなく、「喫茶メグ」とお客さんとの温かいつながりを象徴する一冊となっています。

店内に飾られた調度品や食器の一つひとつにまで店主のセンスが行き届いていて、空間全体に穏やかで上品な空気を添えています。
祖師谷の店から受け継がれる「喫茶メグ」の味

「喫茶メグ」の店主は、かつて祖師谷にあった喫茶店「ソレイユ」で修行を重ね、コーヒーの抽出技術や丁寧な接客の基本を学びました。
長年親しんできた味への深い信頼と愛着が、一杯のコーヒーにしっかりと息づいています。

ここで味わえるコーヒーは、コクが豊かで奥行きのある味わいが特徴です。現在使用している豆は、修行時代から店主が通い詰めていたコーヒー店「アストリカ」から取り寄せています。
その確かな味に惚れ込み、自ら直接お願いして仕入れているこだわりの一杯です。
職人技が光る名物ミックスサンドイッチ

「喫茶メグ」のメニューの中でも圧倒的な人気を誇るのが”ミックスサンドイッチ”です。こちらも祖師谷の「ソレイユ」で受け継いだ伝統の技術が活かされた自慢の一品となっています。
こだわりの卵には塩も砂糖も一切加えていません。卵本来が持つ自然な甘みを最大限に引き出すため、あえて味付けをしていないのです。
そこにハムやマヨネーズの絶妙な塩味が重なり、見事な調和を生み出しています。
メニューはミックスサンドイッチのほか、香ばしいきしめんや、優しい甘さのパンプキンケーキなども人気です。ちょっとしたティータイムにはもちろん、しっかりとお腹を満たしたいランチタイムにもぴったりです。
「喫茶メグ」という名前に込められた店主の想い

「喫茶メグ」という店名には、”たくさんの縁に恵まれますように”という温かい願いが込められています。実はこの場所、以前は「はる」という名前の居酒屋でした。
かつての店主同士が知り合いだったというご縁もあり、新しい開店場所を探していた現店主が、偶然にもこのすてきな場所に巡り会うことができたそうです。
以前の居酒屋時代からの常連客も、店が喫茶店となり営業時間が変わった今でも変わらず足を運んでくれているといいます。

「喫茶メグ」には、過剰な演出や流行を追い求めるような慌ただしさはありません。その代わりにあるのは、店主が見つけてきたこだわりの骨董小物、受け継がれ続ける確かな味わいのコーヒーやサンドイッチ、そしてこの場所を心から愛する温かい人たちです。
小さな喫茶店には、現代では貴重になりつつある昔ながらの純喫茶文化が今も大切に息づいています。
慌ただしい日常を離れてゆっくりと過ごしたい日には、ぜひ「喫茶メグ」を訪れてみてください。きっと、何度も通いたくなるお気に入りの一軒になるはずです。
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喫茶メグ
11:00~17:00
金、土曜日
東京都世田谷区経堂1-5-8 2階 GoogleMapsで見る
https://www.instagram.com/kissa.megu/
小田急線経堂駅徒歩5分
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※記事内の施設・店舗の情報、メニューや価格、イベントの開催日程や内容などは取材当時のものです。変更や中止となる場合もありますので、お出かけの際は必ず事前に公式ホームページやSNSなどの情報をご確認ください。