世田谷でおでかけ
経堂の老舗「つきや酒店」で至福の角打ち体験!30mlから楽しめる希少な国産酒と、4代目が守るこだわりの味
- 2026/04/01
- 2026/04/02
小田急線経堂駅から徒歩5分。昭和初期から4代目が営む「つきや酒店」は、国産酒にこだわる老舗です。 ほぼすべての銘柄が30mlから試飲できる開放的な角打ちを併設。希少な日本酒やクラフトビールを、自家製のおつまみと共に堪能できます。
経堂西通り商店街入口にある老舗の「つきや酒店」

小田急線経堂駅南口から徒歩約5分。
線路沿いをしばらく進んだところに、昔ながらの商店街“西通り商店街”があります。
「つきや酒店」は、なかなか手に入らない希少な日本酒、国産クラフトビール、日本ワイン、ミード、本格焼酎、クラフトジン、スピリッツ、リキュールなど、国産酒にこだわったお店です。
現在の店主さんは4代目。お酒の販売はもちろん、5年前から始めた角打ちも人気!ほぼすべてのお酒が試飲できるのも魅力です。

三日月に手書きの文字がかわいい看板。4代目のお母さまの手書きだそうで、味わいがありますね。
店内では「つきや酒店」のお酒ファースト精神を実感

店内に入ると、暗いことに気が付きました。
お店の方にお話を伺ってみると、お酒は温度管理や保管環境がとても大切なんだとか。良い状態を保つためにあえてお酒ファーストで冷蔵庫の電気をつけていないのがお店のこだわりだそうです。
※撮影時は特別に点灯していただきました。
ほとんどが直接取引のお酒たち

お酒は直接取引がメインで、ほとんどが特約店の銘柄。直接取引を重要視している理由は2つ。
作り手と密な信頼関係が築けるため、タイムリーな情報やそのときにしか感じられない臨場感を伝えていくことを大切にしているためだそうです。
一本のお酒を販売・提供するのに、5分から10分かけて話せるぐらいの情報を取り入れているのだとか。
付加価値を楽しく伝えられるように取り組まれているそうで、なんだかお話を聞いているだけでどれも飲みたくなってしまいますね。

お酒を取り扱う選定基準は2点。
- 家族全員(お父様・お母様・4代目)が心からおいしいと思えるお酒であること
- 関わる人たちの人柄や熱き思いが素直に感じられること
「お酒の未来を少しでも明るくしていきたい」とお話をしてくださいました。
また、4代目店主さんは同世代でこれから何十年も一緒に歩むパートナーとの関係性を築いていくことも大切にしているそうです。
「つきや酒店」でお酒を購入や飲むことで、若い蔵元さんを応援できるのはうれしい限りですね。
地域活性化にもなっているクラフトビール

入口すぐ右手にある、クラフトビールの品ぞろえの良さも「つきや酒店」の魅力の一つです。クラフトビールは、ふるさと納税の商品にもなっているそうで、地域おこしの一端もになっているのだとか。
「つきや酒店」では、国産のクラフトビールを中心に、コクのある個性豊かなものがそろっています。
ラベルがかわいいので、ジャケ買いでいろいろな種類を一つずつ買っていくのも楽しいです。
国産と発酵にこだわったクラフトサケやワインセレクト

近年注目を集めるクラフトサケや日本ワインも個性豊か。
全国各地から選りすぐりの自然派ワインや酸化防止剤無添加のワインなど、店主こだわりのラインナップがそろっています。
何のお食事に合わせたらよいか、POPで紹介があるのもうれしいポイント。缶詰やおつまみ、国産の野菜やフルーツなど、お酒以外の商品も充実しています。
「つきや酒店」の広々とした明るい角打ち

こちらは、「つきや酒店」の売りの一つである角打ち。
販売店舗の隣が角打ちスペースになっています。
角打ちというとなんとなく酒屋さんの脇の小さい立ち飲みスペースのイメージがありますが、ガラス張りで外から見える明るい店内。一見さんや、1人でも入りやすい雰囲気です。
店内の席数は正面カウンター4席、入口カウンター2席、テーブルの4名席×2、大テーブルの5名席、計19席。
1人でさくっと飲みたい人は、入口近くのカウンター席が便利でおすすめです。
創業当初の木造家屋の梁(はり)を再利用したテーブル

角打ち店内の内装のこだわりは木製のテーブルです。
4代目が産まれた年に建て替えられ、初代から続く木造家屋の梁を再利用したものだとか。先代が守り続けてきた歴史や風景を、少しでも引き継ぎたいという3代目の思いが込められています。
常時200から300種類はあるというお酒を眺めながら飲める4人かけのテーブル席は、お酒好きにはたまらない空間です。
30ml 100円から注文できるお酒メニュー

少量から複数種類のお酒を飲み比べできることが一番の推しポイント。
大抵は45〜90mlでの提供が多いですが、30mlから試せるので、さまざまな種類が楽しめます。
少しだけ飲んでお酒を購入したい方やじっくりお酒とおつまみを楽しみたい方、どちらも楽しめるのはうれしいですよね。
おさえておきたいおつまみメニュー

こちらはドリンクメニューに加えておつまみメニュー。
おつまみ人気ベスト3は、もつ煮、おでん、天ぷらです!
国産の食材を使い調味料にもこだわり、なるべく自然な味付けに。素材本来の味わいを活かす優しい風味が特徴です。
特に揚げ物にはこだわりがあり、食材切りから味付けまで全てお店のお手製なんだとか。じゃが天(じゃがいもの天ぷら)はオーダーが入ってから食材を切って揚げることで、食感やじゃがいも本来の味を大切にしています。
おでんも4代目のお母さまがその都度丁寧に仕込んでいます。味は関東関西のいいとこどり。
だしの風味もありながら、おでんダネの甘味や塩味どちらの良さも生かした味です。具材は大根、たまご、昆布、練り物2つをベースに8~10種類入っていて、ボリューミーで食べ応え抜群の一品です。
人気ベスト3以外に注目したいのは、酒の肴(さかな)にぴったりな“酒どろぼう”。
金山寺味噌にクリームチーズやレーズンナッツバターを和えた商品です。どのお酒にもマッチするので人気だそうですよ。
「つきや酒店」では燗酒(かんざけ)のワークショップも楽しめる!

さらに驚いたのは、4代目は、燗酒のワークショップも手がけるほど燗酒にこだわりをもたれていること。
2025年5月には、テレビ番組「マツコの知らない世界」でも、燗酒の平盃飲み比べ紹介されたそうです。
燗酒は主に平盃(ひらさかずき)で提供しています。燗酒に平盃を使う理由は、お猪口や窄まった形状の酒器でよく感じる特有のアルコール臭や刺激が和らぎ、お酒本来のおいしさを味わえるから。
また、大・中・小のサイズの違う平盃で、味わいの変化を体感できるのも魅力です。
ちなみにこの平盃のロゴはお母さまのオリジナルデザイン。平盃は販売もされています。
「つきや酒店」で楽しめる冷酒の飲み比べは今話題の“孝の司(こうのつかさ)”

今回は“孝の司”を冷酒で飲み比べしました。
雑誌『dancyu』の“2026年に飲むべき酒 トップ3”に挙がり、気になっていた銘柄です。なかなか取り扱っているお店に出会えなかった中、偶然「つきや酒店」で見つけました。
近年リニューアルしたばかりのラベルもすてきで、酒蔵のある神水地区の里山の風景がモチーフになっているそう。
「夢山水」というお米のポテンシャルを活かした酒造り、神の水といわれる所以がわかる圧倒的に滑らかな口当たり、優しい甘みとやわらかい味わいが印象的です。
個人的に3種類の中でコの身だったのは、一番右の黄色のラベルの“新酒生酒”。
お米の味と甘さそして超軟水のやわらかさで、するすると体に染み渡るような味わいでした。
真ん中のしだれ梅のイラストがきれいな「春景色」は春酒らしくフレッシュな柑橘と酸の風味が強く、洋風な食事にも合いそうな味わい。
最後に飲んだスカイブルーの「冬あかり」は微発砲のにごり酒で桃のような甘さがあり、食前酒に飲みたいお酒です。
“孝の司”は他の種類もあるとのことで、季節に合わせて違う種類もいただきたいなと思いました。
飲むのはもちろん「つきや酒店」でお酒のさまざまな楽しみ方を!

月1回のペースで、さまざまなイベントが開催されています。店内でやるイベントは、造り手を招いてお客さんと交流していただくイベントが中心だそう。
2月からは、燗酒ワークショップが開催されています。
一般向けとプロ向けの2つのコースがあり、体験会は初心者の方でも単発で気軽に参加できるのがうれしいポイント。酒器なを購入することも可能です。
今後はお酒の知識や伝え方を学べる試飲会・ワークショップも展開していく予定だそうです。
4代目のこれからの目標は、経堂を地域の仲間たちと一緒に口福で豊かな酒ライフが送れる街にすること。
そして、世界中に燗酒の魅力を伝えていきたいのだとか。
ぜひこだわりが詰まったお酒を楽しみに行ってみてくださいね。
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※お店の様子、メニューや価格などは取材当時のものです。最新情報はホームページやSNSでご確認ください。