世田谷でおでかけ
懐かしさと魅力が詰まった豪徳寺のレトロなおもちゃ屋「おもちゃのとばり」
子どもたちにとって娯楽の1つといえば、今も昔も変わらずおもちゃが代表的ですよね。 今回は、半世紀以上にわたり地元住人に愛され、街を見守りつづけている豪徳寺のおもちゃ屋さん「おもちゃのとばり」をご紹介します。
老舗おもちゃ屋「おもちゃのとばり」の二代目オーナーとばりさんとの出会い
子どものころ、親に地元のおもちゃ屋さんへ連れていってもらっては、心躍ったのを懐かしく思い出します。
現在ゲームやおもちゃなどの個人で経営されているお店はめっきり減ってしまい、家電量販店や百貨店といった大型店以外見なくなってしまいました。
そんな中、豪徳寺の山下商店街には昭和レトロを感じさせる希少な個人経営のおもちゃ屋さん、「おもちゃのとばり」があります。
場所は、豪徳寺の改札から右に出て、山下商店街を進んで3分ほどの位置の道路右手側。
私がお店に伺うと、優しい声で「いらっしゃいませ。」とオーナーさんに声をかけてもらいました。
このやわらかな印象のお母さんが、二代目オーナーのとばりさんです。
世代を超えて愛されるお店「おもちゃのとばり」の歴史と魅力
「おもちゃのとばり」は、先代のお母さんが1958年に豪徳寺のこの地にお店を構え、創業65年以上を誇る老舗のおもちゃ屋さんです。
街の移り変わりを見続けてきたとばりさんは、周囲のお店がいくつも変わっていったと穏やかにお話しされていました。
お店を訪れる人たちは、老若男女問わずさまざまな世代の方がいるそうです。
学校帰りにカードゲームに夢中なったり、親の手を引いて欲しいおもちゃをねだったりする子どもたち、掘り出し物を求めて物色する若者たち、懐かしさにおもちゃをじっくり眺める年配の方々など、子どもから大人まで魅了する空間がここにはあります。
世間では、創業から10年で9割近くの会社が廃業するといわれています。そんな中60年以上もおもちゃ屋さんを維持し続けているのは、オーナーさんの時代に左右されない経営と地元の方々から愛され支持される魅力があるからなのだと実感しました。
「おもちゃのとばり」の豊富な品ぞろえと掘り出し物が見つかる店内紹介
店内は全体的にはそこまで大きくはなくコンパクトですが、所狭しとありとあらゆるおもちゃが通路左右目線の上の方までびっしりと陳列されていて、ついつい目移りしてしまいます。
プラモデル、フィギュア、カードゲーム、ボードゲーム。そして花火など、子どもたちのみならず大人もつい手が伸びてしまうほど懐かしい気持ちにさせてくれます。
ずらっと並んだNゲージ鉄道模型、定番で人気な商品です。
他にも、大型店ではなかなか手に入らないレアなおもちゃなど掘り出し物が見つかるかもしれませんね♪
時代のトレンドをおさえた持続可能なラインナップ
「おもちゃのとばり」は、人気の高いガンダムのプラモデルも率先して仕入れているそうです。しかしなかなか仕入れるのが難しいとのこと。
私が訪れた日曜日の午後には、オーナーさんとお話ししている最中にも、レアなトレーディングカードを求めに来た若者が続々と来店していました。
地元に愛され続ける「おもちゃのとばり」で過ごす心温まる時間
今では希少な個人経営のおもちゃ屋さんのレトロな雰囲気が、いい意味でローカル色の強い豪徳寺の街並みを一層ひきたてているのではないかと感じました。
今後さらに都市開発が進んでいっても、10年そして20年と地元の名物スポットとして残り続けてほしいと感じるすてきなお店でした。
ぜひ、「おもちゃのとばり」に足を運んでみて、懐かしい雰囲気を感じながら優しい看板オーナーさんともお会いしてみてください。
また、レアなおもちゃをお探しの方は、意外な掘り出し物も見つかるかもしれませんよ。