世田谷でおでかけ
紅葉うつくしい「松陰神社」|駅名由来の場所と幕末志士を訪ねて
世田谷線松陰神社駅は、近年おしゃれなお店もたくさんできて人気の場所です。 駅名の由来になった「松陰神社」は、松陰神社通り商店街をぬけた四つ角の奥にあります。
鳥居をぬけてバリアフリーで歩きやすい「松陰神社」の参道へ
にぎやかな通りをぬけると、黒くて立派な大鳥居が見えてきました。
こちらの鳥居は2011年に新しく建てられたものだそうです。
以前は御影石の鳥居だったとのこと。その1部が展示として残されています。
鳥居の前で一礼をしてから、境内に入ります。
「松陰神社」の名前は、幕末の教育者である吉田松陰先生に由来するものです。こちらの御祭神は松陰先生で、学問の神様としてあがめられています。
鳥居からまっすぐのびる参道は、段差がなくバリアフリーで、ベビーカーや車いすでも通行できます。
まず見えてきたのは、神楽殿。立派な屋根は切妻造りになっています。普段は戸が閉まっていますが、お祭りや行事の時には開くそうです。
参道を少し歩いた左手には、吉田松陰先生のブロンズ像があります。
もともとは明治時代の彫刻家、大熊氏廣氏が石こうでつくった作品です。平成24年にご鎮座130周年を記念して、東京芸術大学に石膏の調査修復とブロンズ像の鋳造を依頼。1年かけて完成しました。
「松陰神社」の立派なご社殿と吉田松陰氏との縁を学ぶ
ちょうず舎にて手と口を清めて、いざご社殿にお参りいたします。
厳粛な雰囲気はありますが、木の扉はどこかぬくもりがあり優しい感じがしました。お宮参りや七五三、厄除け、合格祈願なども受け付けており、シーズンになると大変にぎわうそうです。
祈とうの申し込みは、社殿の左手にある社務所にて受付けできます。お守りや御朱印の頒布も社務所にていただけるとのこと。
境内の奥には、松陰先生が開いていた松下村塾を再現した建物もあります。
こんな小さな場所から、時代を変えた人たちをたくさん世の中に送り出したのだなーと思いました。
歴史を変えた幕末志士たちを思う
そのまま左手に歩いていくと、吉田松陰先生のお墓があります。
当時の幕府に意見を申し、時代を変えようとして捕まり、30歳の若さで処刑された松陰先生。門下生によりこちらに埋葬されました。
後に、松陰先生の意志を継いだ多くの門下生の活躍により、日本は大きな変化を迎えました。
今日の私たちがあるのも、命をはって新しい風を流してくれた松陰先生のおかげだともいえます。
社殿の脇にならぶ石灯籠は毛利元昭氏や伊藤博文氏など、名だたる歴史の偉人たちにより奉納されたもの。
灯柱に刻まれた文字は書家竹山氏により書かれており、こちらも貴重な文化財となっています。
また境内にはさまざまな植物や樹木もあり、季節を通して自然を味わえます。
松陰先生のお墓に行く道の途中、うつくしい紅葉をながめることができました。
日本の近代史の幕開け、その改革を学問を通して広めた吉田松陰先生とその思想を受け継いだ幕末の師たち。それぞれに思いをはせながら、これからの未来を考えるのにぴったりな場所です。
近くに来た際にはぜひこちらによって参拝してみてくださいね!
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