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世田谷でおでかけ

歴史を学び季節の自然を楽しむ上町の「世田谷代官屋敷」

2023/4/23

世田谷でゆっくりできる場所は多いですが、上町にある「世田谷代官屋敷」はまるで時代劇にタイムスリップしたような感覚になりつつ歴史を感じられる場所。 今回はそんな「世田谷代官屋敷」を日本ならではの家屋や植物を見たりしながら散歩してみました。

目次

  1. 上町駅から徒歩5分で歴史を感じられる「世田谷代官屋敷」
    1. 「世田谷代官屋敷」の重要文化財として残るわらぶき屋根は見応えあり!
      1. 時代劇の中に入ったような「世田谷代官屋敷」の屋敷
        1. 季節の花々に彩られた美しい日本庭園がある「世田谷代官屋敷」
          1. 「世田谷代官屋敷」へ行ってタイムスリップ!歴史と自然を感じよう

            上町駅から徒歩5分で歴史を感じられる「世田谷代官屋敷」

            「世田谷代官屋敷」の正門

            世田谷線上町駅より徒歩5分。毎年、12月と1月にはボロ市でにぎわう通りの真ん中あたりに茅葺屋根の大きな門がみえてきます。江戸時代にこのあたりの代官であった大庭氏の私邸かつ役宅として建てられたのが、こちらの「世田谷代官屋敷」です。

            「世田谷代官屋敷」の重要文化財として残るわらぶき屋根は見応えあり!

            「世田谷代官屋敷」の案内図

            表門は1753年ごろの建立とされ、国指定文化財となっています。寄棟造り(よせむねづくり)の立派な屋根と重厚さのある門は迫力があります。門の左手に入り口があり、管理されている方にあいさつをして中へ入ります。入り口にある案内図には、園内の配置や植物の名前も記されています。

            時代劇の中に入ったような「世田谷代官屋敷」の屋敷

            「世田谷代官屋敷」の主屋

            経路を進むと、大きな主屋(おもや)が見えます。

            この屋敷は1737年に当時の大庭家7代目当主六兵衛盛政によって建てられ、1753年に大規模な改修と増築が行われました。現在の主屋は1967年に当時の姿に復元されたものだそうです。この主屋も都内で初の重要文化財として認定を受けています。室内には上がることはできません。

            「世田谷代官屋敷」の玄関

            主屋の正面には大きな階段のある扉があります。こちらは式台玄関と呼ばれていて役人の出入り口に使われたそうです。

            「世田谷代官屋敷」の主屋内部

            この式台玄関横の扉から土間に入り、主屋内部を見渡すことができます。

            「世田谷代官屋敷」の土間の横

            土間に入って左手は、物置と、きねやおけなどの道具を置く場所。

            「世田谷代官屋敷」のかまど

            そして大きなかまどがある台所となっています。

            「世田谷代官屋敷」の井戸

            主屋を一度出た裏手には井戸もありました。

            外からみた「世田谷代官屋敷」

            裏側からみるとバルコニーのようになっていて、建物の一部には2階もあるのだとわかります。部屋数は少なくても5部屋から6部屋はあるでしょうか。

            「世田谷代官屋敷」の中

            代官屋敷というだけあり、とても広くて風情がある作りです。

            「世田谷代官屋敷」のわらぶき屋根

            わらぶき屋根の天井は木で組まれたはりに支えられていて、下から見上げると迫力があります!

            昔の代官の仕事は村人から話を聞いたり、税を徴収したり、罪人を捕らえて裁いたり、いわゆる一連の役所仕事でした。その責任は重く、屋敷の一番奥には切腹の間といわれる部屋もあるそうです。

            「世田谷代官屋敷」の白州

            主屋の横には白州(しらす)といわれる被告人を調べる場所もあります。よく時代劇では出てきますが、同じように石が並び、ここに座った人はいたたまれない気持ちになったことが想像できます。

            「世田谷代官屋敷」の白州に行くための門

            白州に入るための門は、表門とは別に庭の裏にひっそりとありました。

            季節の花々に彩られた美しい日本庭園がある「世田谷代官屋敷」

            「世田谷代官屋敷」の庭

            それにしても、やはり目を見張るのはお屋敷の立派さと庭の美しさです。⁡季節ごとに花を咲かせる木と草花の美しさに、とても癒されます。
            庭に配置された石灯籠も日本庭園ならでは。

            「世田谷代官屋敷」の木や花

            椿や梅、立派な松の木、サザンカにコブシの花など、丁寧に手入れされた庭は圧巻です。

            「世田谷代官屋敷」へ行ってタイムスリップ!歴史と自然を感じよう

            ⁡この日は残念ながら改装のために休館中でしたが、隣には「世田谷区立郷土資料館」もあり、原始時代からの世田谷の歴史を見られるそうです!⁡休館が明けたら、こちらにもぜひ行ってみたいと思います。

            商店街から一歩横に入るだけで、まるで江戸時代にタイムスリップしたような感覚になれる「世田谷代官屋敷」。いつもとちょっと違う散歩を楽しむのにいいかもしれませんね。

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