世田谷でおでかけ
区内唯一の歴史公園を探索!上町駅「世田谷城阯公園(せたがやじょうしこうえん)」
世田谷線の上町駅を降りて散歩をしていると、公園が見えてきます。少し色づいてきた木々と小春日和に誘われて、せっかくなので、散策することにしました。
緩急ある階段を登って探検できる「世田谷城阯公園」
世田谷線の上町駅を降りて、城山通りをまっすぐ歩いていくと、左手に小高い丘のある公園が見えます。入り口の看板によると、世田谷城というお城の跡地を公園にしたものだそうです。
石でできた階段が見えたので登ってみると、少しひらけた場所にベンチがありました。
ここで、ゆっくり座って休むことができます。
こんどは公園の西側に回ってみました。
クネクネとした道を下に降りると小さな橋があり、その向こうには堀の跡が見えます。
道をぬけると広場があり、トイレと遊具が見えました。
トイレは男子用と女子用と多目的があり、とてもきれいに整備されていました。
こちらは、木で作られた小さな滑り台つきのコンビネーション遊具です。高さが低いので、小さな子どもを遊ばせるにも安心ですね。
小学生の子たちは、公園の堀や石段などを利用して、かくれんぼなどをしていました。
世田谷の歴史を城跡から知ることができる「世田谷城阯公園」
さて、ひとまわりして落ち着いたので、最初の場所にあった看板をよく見てみることにしました。
世田谷城は、室町時代に吉良成高氏が築城したといわれています。吉良氏というと忠臣蔵の吉良上野介が思い浮かぶと思います。吉良成高氏はその遠縁にあたる武士。ルーツを辿ると同じ足利氏にたどり着くそうです。
戦国時代に入ると、豊臣秀吉による小田原征伐がありました。それによって庇護してくれていた北条氏が滅裂したために、世田谷城も廃城となりました。その後、長きに渡り放置されていた世田谷城ですが、江戸城の改修の際にはこの城の石材が使われたそうです。
そのせいか、地図を片手に看板の説明を読み込んでいる人も多くいるのですね。
「世田谷城阯公園」は運動不足の解消や家族での散歩にもちょうど良い
公園には空堀や土塁も残っているので、段差や緩急が多くあります。一周まわるだけでもかなり運動になります。遊歩道沿いは大きな樹木も多く、日陰があるので、暑い日でも涼しく散歩できます。
この豊かな木々のおかげで、夏にはカブトムシやクワガタがとれるので、夜に親子で採集に来る人も多いのだとか。虫取りが好きなら大人でもワクワクしそうですね!
そして、世田谷区の花でもあるサギソウも生えています。この花がもつ悲恋話には、世田谷城の城主であった吉良頼康氏が登場します。こんなにも世田谷の歴史にひもづいた公園なんですね。何気なく寄ったことをラッキーだと思いました。
休憩しながら「世田谷城阯公園」で世田谷の歴史を感じよう
近隣には招き猫で有名な豪徳寺もあります。
散歩と歴史散策をしながら、ちょっと休憩するにもぴったりな場所だと思います。
近くに来られた際にはぜひ、「世田谷城阯公園」に寄ってみてくださいね!
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世田谷城阯公園
東京都世田谷区豪徳寺2-14-1
03-5431-1822(世田谷区北沢公園管理事務所)
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/kusei/012/015/001/010/d00014476.html