世田谷でおでかけ
子どももペロリ!経堂「らぁめんや やしげる」の焦がし煮干らぁめんが絶品
開店しているのを見かけたら入った方がいい!経堂の「らぁめんや やしげる」にきたら、子どもから大人まで根強いファンがいる煮干しらぁめんを食べてみて♪ 食べたらきっと店主の愛が伝わるおいしさ。ご飯もついつい注文…⁈
「らぁめんや やしげる」の看板はみかけたら入るべし!
小田急経堂駅の北口を出てすぐ。歩いて1分ほどの場所にある、「らぁめんや やしげる」。
実はずっと食べてみたくて、何回か店の前を通っては営業しているか確認していました。しかし店主は気まぐれなのか、営業日でもやっていない日があり、ずっと食べることができずにいたのです。
それが先日、お昼過ぎに店の前をふらっと通ると、看板が出ているではありませんか!!「これはやしげるに行くしかない!」と、急きょスイーツを食べに行く予定を変更。友人と共に駆け込みました。
お店はビルの奥まったところにあるので、静かな雰囲気です。
入口にはしっかりとOPENの文字が!なんと、東京ベストラーメン賞を受賞したことがあるみたいです。ますます期待が高まります。時間は15時をまわったころ。すぐに入れるだろうと高をくくっていましたが、店内は満席。男女問わず2、30代ぐらいのお客さんが、一心不乱にラーメンをすすっていました。
我々のボルテージは上がります…。はやく食べたい!
「らぁめんや やしげる」のおすすめは焦がし煮干らぁめん!
席が空くのを待つ間、食券販売機でラーメンを選びます。食べたいものは決まっていましたが、種類が豊富なため一応店主に聞きます。
筆者:「おすすめはなんですか?」
店主:「おすすめはやっぱり焦がし煮干らぁめんですね」
筆者:「なるほど、やっぱり煮干らぁめんですか!」
ダンディで寡黙そうな店主が答えてくれました。かなり忙しそうにしています。
ほどなくして席が空き、私はスペシャル焦がし煮干らぁめんを、友人は焦がし煮干らぁめんを頼みました。注文を待つ間、メニュー表が目に入ったのでなんとなく眺めていると…。
「羽釜のごはん!?」友人の目の色が変わりました。ラーメン屋さんでごはんにこだわっているところはなかなかお目にかかれないとのことで、友人が追加で羽釜のごはん(小)を注文。
私もなんだかごはんが食べたくなり、いわしの削り節のおかかごはん(小)を注文しました。
体感5分とかからず、ラーメンが運ばれてきました。うーん…おいしそう!
目の前に置かれた瞬間、焦がし煮干の風味がふわっと香ります。
スペシャル焦がし煮干らぁめんにはチャーシューが3枚、煮卵が一つトッピングされています。ボリューミーなチャーシューが食欲をそそる。さっそくいただきます。
…いやぁ、おいしい!!スープは見た目に反してかなりスッキリめで、苦過ぎずスーっと飲める。麺は細麺でスープと相性ばっちり。味玉は茹で加減、味付けがちょうどよくてとてもマイルドな仕上がりです。
やわらかくシンプルな味わいのチャーシュー
何より私たちが気になったのはチャーシューのやわらかさ!その秘訣を店主に聞いてみました。
筆者:「チャーシューってどうやってつくっているんですか?」
店主:「そんなに特別な作り方はしていませんよ。塩とコショウで味付けをして一晩寝かせ、低温でゆでてしょう油ダレにつける。そしてあぶる。それだけです。ポイントは低温でじっくりゆでることですかね。高温でやるとパサパサになっちゃうんですよ。」
なるほど!ポイントは温度だったんですね!
すると店主が「これですよ」とカットする前のチャーシューを見せてくれました。いやぁ、最高です(笑)。このままかぶりつきたくなるようないい色をしていますね。あれこれ足し算するよりも、シンプルな味付けで素材のうま味を最大限に引き出す。プロの技を感じました!
毎日食べたくなる「らぁめんや やしげる」の絶品おかかごはん!
次は羽釜のごはん(小)といわしの削り節のおかかごはん(小)をいただきました。
ごはんはしっかりと粒だっていて、歯ごたえがありました。
おかかごはんがかなりおいしく、しょう油との相性抜群。これは抜きで何杯もいけちゃいます!
このお店のおかかごはんは、かつお節ではなくいわし節を使用しています。こちらも袋を持ってきて見せてくれました!
「らぁめんや やしげる」が休みの日は子どもが号泣!?
実はこのお店、子どものリピーターが多いのだそうです!
メニューにお子様らぁめんが用意されていて、焦がしとしょう油、塩から選べてなんと500円。これは子ども連れてきたくなります。
中には、3歳から焦がし煮干らぁめんを食べ始め、すでに2年以上通っているお子さんがいるとのこと。1人でお子さまらぁめんをたいらげるその子は、お店がやっていない日はじだんだを踏んで駄々をこねてしまうそうです。
よく両親とおばあちゃんと家族3世代で食べに来てくれるらしく、地域に愛されるお店だということがよくわかります。
別の常連さんは、小学校高学年のときから、高校生になった今でも通い続けてくれると話してくれました。
「その子、ずっと焦がし煮干らぁめんしか食べないんだよ。他のラーメンを注文したことは一度もないんじゃないかな。」と、顔をほころばせた店主。
店主の愛があふれた「らぁめんや やしげる」のラーメン
このお店は、店主が8年ほど前に1人で立ち上げたそうです。サラリーマンを早期退職して、退職金を元手に開業したと教えてくれました。
立川のラーメンスクエアにあった焦がし煮干ラーメン店で1年半ほど修業したあとの独立だったそうです。
サラリーマン時代から、家で自家製とんこつラーメンをつくっていたという店主はかなりのラーメン愛にあふれた方。そんな店主のこだわりの一杯、ぜひ皆さんも食べてみてください!