世田谷でおでかけ
三軒茶屋で昭和レトロ感と古き良き納涼が楽しめる老舗「氷工房石ばし」
ふらっと訪ねたのは、三軒茶屋駅から徒歩5分程度の裏路地にある老舗の「氷工房石ばし」。近年の暑さを乗り越えるため体を冷やそうと入店。 軒先に揺れる氷の旗が目印の「氷工房石ばし」でかき氷はいかがでしょうか。
「氷工房石ばし」はレトロな外観と氷旗が目印
東急田園都市線三軒茶屋駅か246沿いに徒歩5分程度歩いた裏路地に、レトロな建物の「氷工房石ばし」が見えてきます。
懐かしい雰囲気あふれる「氷工房石ばし」の店内
壁には昔の写真やポスターが貼られてあり、振り子時計やブラウン管テレビなど昔懐かしいものもみられます。
土間に並ぶ椅子とテーブルは、仕切りのない相席スタイルです。なんとも懐かしい、おばあちゃんの家にきたような落ち着く空間ですね。
「氷工房石ばし」の絶品かき氷はこだわりと愛情を感じます
種類豊富なかき氷メニュー
手作り感のあるカウンターの上にあるメニューをみると南高梅やマンゴーミルクなど気になるメニューがたくさん。
600円
- 白みつ
- いちご
- レモン
- メロン
- ブルーハワイ
- グレープ
- オレンジ
- コーラ
- ラムネ
700円
- 青リンゴ
- あんず
- さくらんぼ
- スイカ
- バナナ
- もも
800円
- 抹茶
- 紅茶
- マンゴー
- ブルーベリーカシス
- チョコレート
900円
- あずき
- 黒みつ
- はちみつ
- 安納芋
- 南高梅
- 抹茶ミルク
- 紅茶ミルク
- マンゴーミルク
1,000円
- あずきミルク
- 黒みつミルク
- はちみつミルク
- 安納芋ミルク
1,100円
- 抹茶あずき
- 黒みつあずき
1,200円
- 抹茶あずきミルク
- 黒みつあずきミルク
抹茶ミルク 900円
迷ったけれど、今回は抹茶ミルクを注文しました。シロップとミルク、そして抹茶の粉末のかかったかき氷が運ばれてきました。氷を機械で削ってシロップをかけて、また削ってを3回ほど繰り返します。抹茶は、店主である奥さんがすり鉢ですってくれました。
ふわふわの氷を少しスプーンですくって一口。甘い抹茶シロップとほろ苦い抹茶そのものの味が合わさってスーッと口の中に広がります。氷とシロップがなじんでいて、最後まで氷がふわふわ。どこから食べてもおいしい。そして、氷が溶けても程よい甘さで、シロップと一緒に飲み干してしまいます!
よくある頭がキーンとなるような冷たさがなく、口の中に入れるとスーッと溶けるような優しい氷が「氷工房石ばし」のかき氷の魅力です。
歴史でつなぐ日本の伝統納涼
「氷工房石ばし」は創業60年を超える氷問屋さんです。奥さんのご主人が始めて、現在は2代目である息子さんが後を継いでいます。現在も週に何回か大きな氷を切り分けて、マイナス22℃の冷凍庫で締めてお得意さんに届けています。かき氷は、先代がまだ元気で夫婦で店を切り盛りしていた40数年前に、奥さんが電話や経理の合間ではじめたそうです。
当時は今みたいに冷蔵庫も冷房も一般的にない時代です。暑いときに身体を冷やすには氷を食べるのが一番効率的だったそう!
暑くなった身体を冷やし、なおかつ頭がキーンとしないように試行錯誤をして今のおいしいかき氷ができあがりました。
コロナで少なくなっていた外国からのお客さんも、最近ではまた戻ってきているそうです。飾らなくて懐かしい雰囲気の「氷工房石ばし」は、古き良き日本の魅力があふれています。また、小学生以下の子どもは600円のかき氷が半額になるそうで、夏休みになると小銭を握りしめてくる子どもたちも多いそう。
「氷工房石ばし」に入ってすぐにある古いかき氷機はいまはもうほとんど使っていないそうだけど、手回しの白鶴という機械がみられるのは都内でここだけです。
レトロを感じながらキーンとしないかき氷が食べられる「氷工房石ばし」
古き良き時代を感じつつ、現代でも変わらず納涼と癒しを提供してくれる街の氷屋さん。
これからの季節、暑さを和らげたいときはこちらの「氷工房石ばし」で伝統的かつエコな納涼かき氷を楽しんでみてくださいね!