世田谷でおでかけ
経堂の由来がわかる!荘厳な佇まいと歴史を感じる「福昌寺」へ行ってみよう
皆さんは自分が住んでいる街の、名前の由来をご存じですか? 私は20年以上経堂界隈に住んでいるのですが、実はあまり詳しく知りませんでした。 今回は、経堂の由来といわれる「福昌寺」を訪れてみようと思います。
住宅街の一角に隠れた穴場の「福昌寺」!石像と六地蔵が並ぶ境内の入口
経堂農大通り商店街から少し歩いた路地を曲がると「曹洞宗 経堂山 福昌寺」の文字が見えてきます。
なんとこちらのお寺、殖産ベスト世田谷店のすぐ裏にあるんです…!
境内に入ると、版碑の供養塔と石像が置かれています。隣には六地蔵さまが。
少し入った奥にも、石仏さまが並んでいました。一体一体の表情をじっくり見ると、ほほ笑みがそれぞれ違っていて個性を感じます。
お地蔵さまは、子どもを守ってくれる役割があるそう。お地蔵さまを眺めていると、心が落ち着きますね。
お地蔵さまの向かいには葬儀場の観世音ホールが建てられ、奥には墓地が広がっています。
「福昌寺」までのわかりやすい道順はこちら
経堂駅から「福昌寺」は少々わかりにくい場所にあるので、写真付きでわかりやすくご案内します!
経堂駅の改札から南口に出ると、マクドナルドが見えます。
三井住友銀行を過ぎて経堂農大通り商店街へ向かいます。
商店街を下っていくと食パン屋さんが見えてくるので、手前の路地に入り住宅街の方向に歩いていきます。
歯科クリニックの茶色い看板の先に、「福昌寺」があります。一見、見過ごしてしまいそうですね。
到着しました!
荘厳な佇まいをみせる「福昌寺」は思わず息をのむインパクト!
境内を進んで左手に、「福昌寺」があります。
私は初めて見たとき、荘厳な佇まいに思わず「すごい!」と声が出てしまいました。こんなに立派な建物が経堂の街中にあることを、たくさんの方に知ってほしいですね。
長い階段を上がると本殿があり、お賽銭箱が置かれています。その上には経堂山と書かれた扁額。
二階の本堂から見下ろした境内です。ここからの景色も見応えがあります!
経堂の由来には諸説あるそうですが、一番有力なものをご紹介します。
“「福昌寺」を創設したのは医師の松原土佐守弥右衛門、この近辺の土地のほとんどを所有していました。
となり町の宮坂にある常徳寺から玄畝という僧侶を招き、屋敷内に寺を建立。
時期については1624年または1626年という説があるそうです。
医師であった松原は屋敷内に多くの医学書などの書物を所蔵していました。
土地の人々はその書物を教本だと思い、この地域は経堂と呼ばれるようになったそうです。”
参考:Wikipedia「福昌寺」(世田谷区)
境内を散策してみました。所々に石仏が置かれ、歴史を感じます。
こちらには馬頭観音さまがまつられています。
この庚申塔の台石には菅刈庚申塔とあります。
周りにはたくさんの紫陽花が植えられていて塔を守っているみたいです。満開の時季に来てみたいです!
かつては幼稚園が併設されていた!?園の面影が残る「福昌寺」の境内
お寺のそばに銅像をみつけました。慈悲心、その横には福昌寺幼稚園園長と書かれています。お寺の方に伺うと、観世音ホールが建つ前は「福昌寺」の幼稚園があったそうです。
ホールの前には、園児たちが走り回っていた広場が残っています。ここでは子どもたちが縄跳びをしたり、親子連れが自転車を止めて遊んだりする姿がありましたよ。
経堂由来のお寺「福昌寺」で
今回は、経堂の由来である「福昌寺」をご紹介しました。
とても由緒ある素晴らしいお寺なので、経堂にお住まいの方だけでなく、殖産ベスト世田谷店にお越しの際はぜひ訪ねてみてくださいね!