世田谷でおでかけ
あまりの迫力に外国人観光客も大興奮!宮坂で3年ぶりに開催された世田谷八幡宮「奉納相撲」
3年ぶりに開催された、世田谷八幡宮の「奉納相撲」。 開催日は9月18日。台風が接近中なこともあり、神社に問い合わせると「この天候でも執り行う」とのことでした。開催する方々の気合を感じます。 行こうか迷っていたのですが、問い合わせまでしたのに行くのをやめるなんて、神様からお叱りを受けるのでは…?という気持ちになりました。 神様から叱られたくないので、台風接近中ではありますが相撲観戦にでかけることにしました!
「奉納相撲」は四股ふみから!力士の体のやわらかさに唖然(あぜん)
私が向かう最中、雨はそれほど降っていませんでした。世田谷八幡宮に近づくにつれ、観戦客が境内に入っていく様子が見えてきました。本堂へ向かう途中に土俵と円形状の観戦ベンチがあります。土俵の上にブルーシートが張られており、試合を行う力士の方々への影響は小さそうでホッとしました。
観戦場に入り、周りをぐるりと見渡すと外国人観光客が多いことに気がつきました。日本の国技なので、相撲に関心がある人が多いのかもしれませんね。
まず、式典が行なわれました。開会のあいさつや土俵を清める神事のあと、国歌斉唱をして、今回相撲を行なう東京農業大学の相撲部力士の紹介がありました。
いよいよ「奉納相撲」が始まります。まずは相撲のウォーミングアップから。「いったい何をやるの?」と観客は興味津々です。
力士が土俵の上に広がって、四股ふみをはじめました!たくさんの大きな体が並びながらドスンドスンと進むので、迫力があります。
司会の相撲部監督が、四股の効果について説明してくれました。筋力アップや股関節の柔軟性、体幹も鍛えられるそうです。
その後は股を開いての柔軟体操、股割り。まるでバレリーナのようなしなやかさ!
観客席から拍手が起こっていました。
ウォーミングアップを終え、いよいよ相撲の試合がはじまります!
間近で見る「奉納相撲」試合の迫力に外国人観光客も大興奮
まずは団体戦です。同じ大学の相撲部なので、出身地でチーム分けをして対戦します。
観戦をしていて気がついたことがあります。体が大きいから強いというわけではなく、細めの力士たちが意外にも勝ち進んでいるということ。私は相撲についてそれほど知見はありませんが、力というよりはちょっとしたテクニックを使っているように感じました。土俵ギリギリでひょいと体を交わして相手を場外にさせたり、相手の廻しを掴んで持ち上げずに転がしたりして、上手に一本を取っていました。
次は勝ち抜き戦です。負けると次の力士が土俵にあがり、どんどん対戦します。勝ち抜き戦はハイスピードで進み、かなりの盛り上がりです。私も夢中で観戦していました。
力士が相手を投げ飛ばした瞬間、外国人観光客が「マンマミーア!」と叫んでいたのも印象的でしたね!
土俵外の力士がいきなり乱入して歓声がわいたり、相撲部監督のユーモアたっぷりのナレーションで会場に笑いが起こったりで、本当に楽しかったです!
最後は個人戦です。
雨が激しくなってきましたが、誰もそんなことには気がついていないかのような緊迫感があります。
仲間同士とはいえ、名誉ある優勝がかかっているのでこちらにも気合が伝わってきました。相撲をこんなに真剣に観戦したのは初めてです。力士との距離が近いから、引き込まれるのでしょうか。
その後表彰式が行われ、これで「奉納相撲」は終了となります。商品は、御神酒(おみき)がメインでしたが、段ボール一箱分のバナナも用意されていて思わず笑ってしまいました。
大雨でも来てよかった思い出に残る「奉納相撲」
今回の「奉納相撲」は大雨の中で行なわれましたが、観戦中は夢中になっていて、天候のことなど忘れて楽しんでいました。行こうか迷いましたが、やはり行ってよかったです!大雨の中でも出店が並び、雨が小降りになるタイミングで買いに行くお客さんもいましたよ。
私も境内散策をしたかったのですが、豪雨のためそのまま帰りました。
世田谷八幡宮での「奉納相撲」は、大変魅力的でした。来年の秋祭りはぜひ「奉納相撲」の観戦にでかけて、迫力ある相撲を間近でみてくださいね!