
練馬でおでかけ
練馬区が登場する漫画・アニメーション作品10選
漫画・小説・映画の中には、実際に存在する都市を舞台にした作品や、モチーフにした作品が多くあります。 ご自分の住んでいる地域が作品の舞台として取り上げられると、なんだか親近感が湧きますよね。 本記事では、練馬区を舞台にしたおすすめの漫画・アニメーション作品をご紹介します。
なぜ練馬区が舞台として取り上げられるのか
練馬区は、小説や映画に比べ漫画作品が多く取り上げられています。
その理由は、大きく分けて3つあります。
練馬区は日本アニメーション発祥の地
西武池袋線の大泉学園駅のコンコースに「日本アニメ発祥の地」と書かれています。
1956年に日本初のアニメーション制作会社「東映動画社」のスタジオが完成し、当時、東洋一の規模と設備として注目を集めました。
アニメーション作品が多く制作される中で、「鉄腕アトム」、「鉄人28号」などの漫画原作が多く取り上げられました。
練馬区を舞台に扱った漫画やアニメが多い背景には、アニメーション文化の発展に練馬区大泉が大きく関係していたことが考えられます。
ゆかりのある漫画家が多い
手塚治虫、松本零士、ちばてつや、高橋留美子など、練馬区は、歴代の有名漫画家とゆかりのある地域です。
練馬区は23区内でありながら比較的住宅街が多いために住みやい環境を確保しながらも、首都圏までのアクセスも良好ということで、自宅で作業することの多い漫画家にとって、人気の地域だったのかもしれません。
少女漫画の発展に貢献
練馬区は少女漫画のメッカとしても有名です。大泉には、漫画家坂田靖子氏が名付けたとされる「大泉サロン」があります。
大泉サロンは1970年〜1973年という短期間でありながら、「24年組」と呼ばれる女性漫画家が多く集まり、作品について日々熱く語られてきました。
当時大泉サロンに集まった漫画家の先生たちは、練馬の街を歩きながら、作品の構想を得ていたかもしれませんね。
ドラえもん
国民的な漫画「ドラえもん」は、練馬区が舞台の作品です。
アニメを見ている限りでは、その舞台が練馬区であるかどうか知ることはできませんが、原作に登場するスネ夫の住所が「練馬区月見台すすきヶ原」と記述されています。
実際には、練馬区には「月見台すすきヶ原」という地名は無く、架空の町の設定になっています。
「月見台」というのは「練馬区桜台」をモチーフにしたと考える方もいます。桜台を訪れた際には、ドラえもんやのび太くんが住んでいる町を想像しながら歩くのも楽しそうですね。
のだめカンタービレ
「のだめカンタービレ」は、自由奔放な野田恵と完璧主義者の千秋真一の若き音楽家の恋愛と、クラシック愛を描いたコメディ作品です。
主人公たちが切磋琢磨する「桃ケ丘音楽大学」は、練馬区の武蔵野音楽大学江古田キャンパスがモデルとされています。
西武池袋線の江古田駅の案内板には、「のだめカンタービレ」のキャラクターがデザインされています。
武蔵野音楽大学のキャンパス内は、原作に負けない雰囲気を持つ素敵なキャンパスです。
四月は君の嘘
月刊少年マガジンにて連載された「四月は君の嘘」は、ピアニストとヴァイオリニストが共鳴し、成長し合う様子を描いた作品で、アニメ化・映画化もされている作品です。
他の作品に比べて練馬区のさまざまなエリアが多数登場します。物語でたびたび演奏するシーンとして登場する「TOWA HALL」は、「練馬文化センター」がモデルに。第一話で主人公が黒猫を追いかけるシーンは、石神井公園。
特に大泉学園駅周辺は、モチーフとなった場所が多く大泉学園駅に住んでいる方であれば、「このシーンはあそこでは?」と感じるかもしれません。
実は、作品のモチーフとなったものは、建物や駅周辺の町並みだけではありません。作中で実際に登場食べ物は、実際に食べることも可能です。
2人がキャラメルワッフルを食べたお店は、大泉学園駅から徒歩15分のところにある「ラ・プリムール」さんがモチーフになったと言われています。その他にも、カヌレを買ったケーキ屋さんは、「パティスリーカミタニ」さんと言われているなど、練馬区に実在するお店がモチーフとなっています。
ギャルと恐竜
楓というギャルが勢いで恐竜を飼ってしまい、異色な組み合わせでのルームシェア様子を描いた作品です。この作品では、「練馬大根」など、練馬区民なら見逃せないワードが多数登場します。
それもそのはず、この作品はとにかく練馬駅にこだわりを見せ、アニメ作品では「練馬区上石神井6丁目67番地」とかなり限定的な情報も反映しています。
作品で登場する大泉学園や、氷川神社など練馬区の定番スポットなどが登場するだけでなく、アニメ作品ではリアルな情報が至るところに登場します。
練馬区民・練馬区民でない方どちらも楽しめる作品です。
らんま1/2
練馬区を代表する漫画家高橋留美子先生の「らんま1/2」も、練馬区が舞台の作品です。
水をかぶると少女になってしまう高校生格闘家「早乙女乱馬」と、許嫁「天道あかね」の交流を軸に展開するドタバタラブコメです。
主人公が居候する「天道道場」は、練馬区の大泉学園にあるという設定になっています。
さらに、作中には石神井公園と思われる公園も登場します。乱馬やあかねがデートして使用していた公園には、アヒルボートがありました。
石神井公園には今もアヒルボートが健在。石神井公園のアヒルボートがヒントになって作品に反映されたのかもしれませんね。
タッチ
上杉達也・和也の兄弟とヒロインの浅倉南を軸にした野球をテーマにした恋愛学園漫画の舞台も練馬区であるとされています。
作品に登場する、浅倉南の実家・バイト先でもある「南風」や、そこで提供されるナポリタンは、練馬駅すぐにあった喫茶店「アンデス」がモデルになっており、アンデスの店内には、あだち充先生のサインも飾られていたそうです。
駅前の老舗喫茶店として多くの方が訪れていたアンデスですが、2020年夏、新型コロナウイルス等の影響により、残念ながら閉店されました。
作品ではお店だけでなく、練馬駅周辺の風景が多数描かれています。
少女ファイト
バレーボールをテーマにした漫画「少女ファイト」では、江古田駅周辺の街並みの様子がリアルに表現されています。
特に江古田駅周辺でも多く取り上げられているのが、江古田銀座商店街です。実際にあるお店を細かく描写して紹介しています。
その再現度はかなり高く、実際にお店を経営している方がその再現度の高さに驚いてしまうほどです。
少女ファイトは現在も連載中の作品です。今後も作中で江古田駅周辺の町並みが多数登場するかもしれません。
ど根性ガエル
昭和を代表する漫画の一つである「ど根性ガエル」は、2015年にドラマ化もされ、ドラマでその存在を知った方もいるのではないでしょうか。
練馬区に住む中学生のひろしが、Tシャツに張り付いた平面ガエルのぴょん吉と多彩な人物が織りなすドタバタ劇です。
ど根性ガエルの舞台は、石神井公園。原作者の吉沢やすみ先生は、石神井公園の半世紀住んでいました。ど根性ガエルが誕生したきっかけは、石神井公園にカエルがたくさんいたため、と言われています。
漫画誕生のきっかけとなった石神井公園に、お子さまと一緒にカエルを探しに行ってみるのも楽しそうですね。
犬夜叉
「犬夜叉」も高橋留美子先生原作の作品の1つで、アニメーション作品として多くのファンから支持を得ている作品です。
東京都と栃木県を舞台にしている作品ですが、ファンの中では「犬夜叉の聖地」と呼ばれる神社が練馬区にあります。練馬駅から徒歩10分弱のところにある「練馬白山神社」です。
この神社にある御神木が、作中で犬夜叉が封印された御神木にそっくりなことから、「犬夜叉のモデルでは?」と言われています。
高橋留美子先生は練馬区にゆかりがありますので、犬夜叉の構想を練っている最中に、白山神社の「御神木」を参考にされたのかもしれませんね。
高橋留美子先生は、「らんま2/1」や「犬夜叉」以外にも、「めぞん一刻」、「うる星やつら」なども執筆されています。これらの作品にも練馬区をモチーフにしている表現が多数あるので、他の作品と合わせて「練馬区探し」をしてみるのも面白そうですね。
H2
タッチで紹介したあだち充先生の代表作「H2」の舞台も、練馬区と言われています。
H2でもタッチ同様に、大泉学園駅周辺の様子が描かれています。
さらに、主人公の国見比呂が通う学校は、「千川高校」です。
練馬駅から数駅のところにある千川駅。実在の千川エリアは桜の名所として知られていますが、この近くをイメージして主人公が通った高校が創られたのかもしれませんね。
まとめ
練馬区が登場したアニメ作品・漫画作品を紹介しました。
秋の夜長のお供に、慣れ親しんだ街やスポットが登場する作品を読んでみるのはいかがでしょうか。